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平成8年第4回定例会(第3日) 本文 開催日: 1996-12-17

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  1. 清水町議会 1996-12-17
    平成8年第4回定例会(第3日) 本文 開催日: 1996-12-17


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                          午前9時00分開議 ◯議長鈴木安雄君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  杉村議員より、所用のため欠席する旨の届出がありましたので御報告申し上げます。  ただいまの出席議員は19名であります。定足数に達しておりますので、直ちに会議に入ります。  町長から本日の会議における説明員の職・氏名の変更についての通知がありましたので、写しをお手元に配付しておきました。  今定例会における一般質問通告者は6名であります。  お諮りします。一般質問日は本日1日限りとしたいと思いますが、御異議ございませんか。           (「異議なし」と呼ぶ者あり) 2 ◯議長鈴木安雄君) 異議なしと認めます。  通告者は通告の順位により発言を許します。最初に、4番 森野善広君の質問を許します。           (4番 森野善広君登壇) 3 ◯4番(森野善広君) 皆さん、おはようございます。  議長より発言の許可を得ましたので、通告内容に従いまして質問いたします。  私は、「8020運動の取り組みと歯科健診の実施について」、「第3次清水町総合計画土地利用事業指導要綱について」、この2つの点で御質問いたします。  まず最初に、8020運動についてですけれども、この運動は高齢化社会に向かう中で老後を楽しく過ごすために、いつまでも自分の歯で自分の口から食事をとることが最も大切なことと考えて、80歳になっても20本の歯を持とうという取り組みであります。歯を失う原因のほとんどは虫歯と歯周病ということでありますが、8020を達成するためには歯磨き、定期的な健診が必要と言われています。それを1人ひとりが実施する上で歯科医歯科衛生士保健婦などによる専門家の歯科保健教育相談活動が要となります。老人保健法に基づく「保健事業の実施の基準」の中で歯科医師による健康相談の実施がうたわれております。また、歯科健診については平成7年4月28日付の厚生省からの各都道府県への通達の中で、「高齢期に自分の歯を十分保有し、食べる楽しみを享受できるよう歯の喪失を予防することを目的とする」ということとして、問診と歯周病の健診の事業の実施を進めてきております。現在、県下の市町村の中で歯科健診については約3分の1の自治体に当たる26市町村が既に実施しております。  そこで質問ですが、清水町における歯科の健康教育健康相談、そして歯科健診と、この3つの保健事業の現状と、以上述べたような観点で、今後の歯科保健事業の充実と方向性について、まずお聞きいたします。  2つ目は、清水町の第3次清水町総合計画、この基本構想の中で清水町の将来都市像、そして基本目標として安全で美しく快適な環境のもとで、そこに住む1人ひとりがお互い支え合いながらも、それぞれの価値観に沿った生活を営むことができる選択の幅の広さ、多様さを有する、すべての町民がここに住んでよかった、このように感じる都市を目指し、将来都市像を「豊かさの実感できる生活都市・清水町」と高らかにうたっています。そして、この第3章の中では土地利用構想の中で基本方針として、「土地利用に当たっては公共の福祉を優先させ、自然環境の保全を図るとともに、社会的、経済的及び文化的条件を考慮しながら、長期的な観点からゆとりと潤いに満ちた住みよい生活環境の確保と町全体のバランスのとれた発展を図っていくこととします」というふうにあります。このように「住んで良かった」と言えるまちづくりの行政の果たすべき役割は非常に重大であるというふうに思います。  町の例規集の中でも、清水町土地利用事業指導要綱が重要な役割を果たすわけであります。今、この要綱を改定しようというお話があるということでありますので、どのように変えようとしているのか、また、そのことによって第3次清水町総合計画にどのようにプラスになるのか。  また、先ほど言いました清水町土地利用事業指導要綱については、昨年、今年と議会の中で何度か議論の対象になっております。基本構想に照らしてみて、この要綱、それに基づく土地利用委員会が役割を十分に果たしたかどうかについて御質問いたします。
    4 ◯議長鈴木安雄君) 森野君の1回目の質問を終わります。  町長の答弁を求めます。町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 5 ◯町長(平井弥一郎君) おはようございます。  森野議員の御質問にお答えいたします。  1点目の「8020運動の取り組みと歯科健診の実施について」でありますが、8020運動は国民の歯の健康づくりを推進していく一環として、80歳で20本の歯を保つことを目標とした運動で、平成4年度から実施されております。当町では、乳幼児期から老年期までのライフサイクルの中での歯科対策事業として、各種の健診・教育・相談事業を8020運動として位置づけ実施しており、今後もこれらの事業を充実させてまいります。  次に、歯科健診の実施についてでありますが、老人保健法に基づく歯科健診につきましては、当町では実施しておりません。しかし、これにかわるものとして今後、町歯科医師会とも協議して実施してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  詳細につきましては、担当課長より答弁させていただきますのでよろしくお願いいたします。  次に、2点目の「第3次清水町総合計画土地利用事業指導要綱」の御質問のうち、「要綱の改正」についてであります。現在、当町では土地利用につきましては関係法令によるほか、町の秩序ある健全な発展と良好な生活環境を確保するため、「町土地利用事業指導要綱」に基づき指導を行っております。この行政指導につきましては平成5年に行政手続法が制定され、行き過ぎた行政指導のないように行政が守るべき基準が定められました。当町におきましてもこの主旨に従い、現在慎重に見直しを検討しているところであります。  次に、同要綱の改正が清水町基本構想にどのようにプラスになるかについてでありますが、行政手続法の主旨に従いながら清水町の基本構想に掲げる土地利用構想の実現に努めてまいりたいと考えております。  次に、「基本構想に照らしてみて要綱、それに基づく土地利用委員会がどうであったのか」についてでありますが、町の基本構想にうたう住みよい生活環境の実現を目指して、町の秩序ある健全な発展と良好な生活環境を確保するため指導してきたものと考えております。御理解を賜りますようお願い申し上げます。 6 ◯議長鈴木安雄君) 福祉保健課長 石河君。           (福祉保健課長 石河正則君登壇) 7 ◯福祉保健課長石河正則君) 森野議員の御質問にお答えいたします。  当町の歯科保健事業の現状についてでありますが、健康教育健康相談などを中心にして1歳6カ月児歯科健康診査、3歳児歯科健康診査及び乳幼児、妊婦の口腔診査保健指導が実施されております。平成7年度から駿東歯科医師会を中心に「歯の健康まつり」を実施しております。歯の診査、相談を実施しており、また平成8年度から歯科医師保健婦による訪問口腔指導を寝たきりの希望する老人に対して行っております。  次に、歯科健診の実施についてでありますが、老人保健法に基づく歯科健診は40歳と50歳の者を対象にして行う総合健康診査の一つとして位置づけられており、歯周疾患健診にかかる問診及び歯周組織検査を指します。総合健康診査実施方法基本健康診査、がん健診、歯科健診及び骨粗鬆症健診の4項目すべてを同時に、かつ原則として同一の医療機関において実施するものとなっておりますが、周辺市町ではこの総合健康診査を実施しているところはありません。当町におきましても老人保健法による総合健康診査として歯科健診を行うことは到底困難であります。さきに町長が答弁申し上げましたように、町歯科医師会とも協議して、これに代わる事業を実施してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 8 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  4番 森野君。 9 ◯4番(森野善広君) 2回目の質問をいたします。  まず、8020運動の方ですけれども、これについては当局の前向きな御回答をいただきまして感謝いたします。少し現在静岡県の実績等をお話ししながら、さらに充実した歯科健診、8020運動ができるようにということでお話ししたいと思いますけれども、現在静岡県74市町村のうち先ほど言いました健診については26、歯科教育については43市町村健康相談については41市町村が実施しております。何も実施していない市町村は12ということであります。当清水町は昨年6月4日に歯科医師会による健康相談が行われて、それが1回きりということでありますけれども、一応歯科相談を実施した自治体に入っております。ほかの市町村も含めて静岡県においては非常におくれている状況であるというふうに言わなければいけません。健診をやっている26自治体においても、すべての受診者を合計しても8,000名というふうな状況で、老人保健法に基づく一般健診に比べても非常に少ない数になっているわけであります。大体4%でありますね。そういうことを見ても、いかに歯科の問題がおくれているかというのははっきりしております。  ただ、だからといって、歯科がそんなに重要ではないかということでもないわけでありまして、いろんな研究では、自分の歯があるかないかで成人病の発生率が非常に違ってくるとか、また最近問題になっておりますぼけの問題でも、自分の歯でそしゃくすることによって脳を刺激してぼけ予防につながるというふうな研究も出ておりますので、そういう点で歯の問題というのは非常に重要になっております。今後清水町におきましても前向きな回答をいただきましたので、教育、健診を中心とする実施推進について、一般健診でも受診率は非常に低いわけでありますけれども、この一般健診の受診率の向上とともに、この歯科健診においても多数の住民が参加しなければなかなか実効は上がらないと思います。それを保障する行政の姿勢として老人保健法の基本健診に歯科健診を一緒にして考えるということと同時に、保健事業の中心ということで健診活動をやはりいろんな場所、機会を通じて町民の中にアピールしていくことが大切ではないかというふうに思います。  それと同時に、回答の中でもありましたけれども、歯科医師歯科医療機関との連携が必要なわけであります。歯科医師の役員の方にお聞きしたところによりますと、年1回懇談会を開いているというふうなお話がありましたけれども、その内容も余り大したことを話していないというふうな話でありました。せっかく歯科医師いろいろ話をする機会を持っているわけでありますので、そういった保健事業の問題についてもやはりきちんと意見交換をしていくことが必要ではないかというふうに思います。そういう点で今後歯科医師会との連携について町の考え方を、もしありましたらこの場で御披露をお願いしたいと思います。  次に、第3次清水町総合計画土地利用委員会の件でありますけれども、町長の答弁の中で行政手続法に基づいて行き過ぎた行政指導がないように見直しをしているというふうな御答弁がありました。この内容からいたしますと、今、特に行政指導という点では住民に対するものではなく業者に対するものというふうになるわけでありますけれども、その手綱を緩めるというふうな中身になってくると思います。今、ここ第1回目の質問でいたしましたように、最近問題になっているのはやはり業者と住民との間のトラブルであります。そのトラブルもいろいろ原因があるわけでありますけれども、主要な原因は近隣の住民が同意していないにもかかわらず、まず区長が同意の承認を出してしまう、同意書を出してしまうということにあります。  この清水町土地利用事業指導要綱の第6条に、土地利用事業を施行しようとする事業者は、法令に基づく許可、認可等の申請又は届出をする前に、土地利用事業に関する承認申請書を町長に提出し、承諾を受けなければならない。それと同時に、同意書を提出しなければならないということで、まず最初に関係区長、2番目に水利関係者、3番目にその他町長が必要と認める関係者というところがあります。こういうことで関係区長同意書が出されるわけですけれども、それが住民の意思よりも先に出されるということで、この間発生してきた幾つかの問題があると思います。区長の同意書というものはどういう趣旨で出すかということでありますけれども、私の解釈で、多分住民の代表者ということで区長が選ばれているということでありますから、その住民の意思を反映するということで区長の同意書が必要なものであるというふうに解釈しますけれども、その他について、ひとつそれでいいかどうかの御答弁をお願いいたします。  もしそうであれば、例えば熱海市の土地利用事業指導要綱の中には区長の同意書というのはないんですね。そのかわりに利害関係住民の同意を得なければならないというふうに、はっきり地元の利害関係住民の同意が必要であると、このようにうたっているわけです。これは非常に重要なことだと思うんですけれども、第3次清水町総合計画の中でも「住んで良かった清水町」というふうに、よく町長も言われいます、この中に入っています。「住んで良かった」と思うのは、そこに住んでいる1人ひとりの町民が判断するわけです。区長が判断するわけでもない、町長が判断するわけでもない。だから、そこに住んでいる人の環境がどうなるかについては、そこの、もし開発がある近辺の利害関係者同意書を得なければいけないと、非常にすっきりした形で熱海の指導要綱はなっているわけです。そういう形で熱海はリゾートマンションの建設で非常にいろいろな点で問題になったところでありますけれども、そういう経験の中からこのように今はなっているというふうに思います。  要綱というのは、そもそも条例、規則、法令と違いまして当局が今までも言っているように法的拘束力はないということでありますけれども、ただ、土地利用のこういう指導要綱についてはほとんどの市町村に備えつけられております。そういう点で、単なるその町だけの要綱ではなくて、最近では条例とか法令的な性格を持ってきている、そういう説も有力であります。したがって、そういう点でこの要綱というのは単なる長の政治姿勢を示す中身というものではないというふうに思います。行政の側が、要綱はそんなに拘束力はないんだというふうなことで負け犬根性といいますか、最初からもうそういう立場でいるのはやはりまずいというふうに思います。地方公務員法の中には32条で「職員は、その職務を遂行するに当たって、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関に定める規程に従わなければならない。」というふうにあります。また、30条では「全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当っては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。」というふうにあります。この土地利用要綱を守るということで全力を挙げてきたのかどうなのか。最初の町長の答弁では、それなりに頑張ってきたというふうな内容だと思いますけれども、今までの経過を見ればいろいろ問題があったというふうに思います。そういう点で一つ指摘したいと思います。  質問に入りますけれども、先ほどの質問とあわせて私は、全力を挙げてということをやってきたかどうかという点で、この土地利用要綱の意味を業者に説明すると同時に、やはり各区長に、清水町の要綱の中では関係区長同意書が必要というふうになっているわけですので、各区長にこの土地利用要綱の中身をきちんと説明する必要があるんではないかというふうに思います。それをやってきたかどうか。特に区長に対して同意書の意味を十分理解するように説明してきたかどうか、この点について質問いたします。  以上、2点です。 10 ◯議長鈴木安雄君) 森野君の再質問に対する答弁を求めます。福祉保健課長 石河君。           (福祉保健課長 石河正則君登壇) 11 ◯福祉保健課長石河正則君) 森野議員の2回目の質問にお答えいたします。  歯科医師会との開催でございますけれども、これにつきましては各事業別には個々に医師と打ち合わせをしております。乳幼児の歯磨き教室あるいは6カ月児の健康診査、1歳6カ月あるいは3歳児、あるいは歯の健康まつりとか、そういう個々には医師との打ち合わせはしておるわけでございますけれども、森野議員さんがおっしゃっております総合健康教育、こういうものの実施については今後検討をしていかなければなりませんので、前向きに回数をふやしていきたいと考えております。  以上でございます。 12 ◯議長鈴木安雄君) 都市計画課長 宇佐美君。           (都市計画課長 宇佐美 勝君登壇) 13 ◯都市計画課長宇佐美 勝君) 森野議員さんの2回目の御質問にお答えをいたします。  先ほど土地利用の関係の答弁を町長がいたしましたが、行政手続法によりまして国の方で土地の開発についての規制の見直しをしろという通達が参っております。その中で宅地開発指導要綱で、今までの指導要綱の中で行き過ぎをしている指導要綱の場合については改正をしなさいと。例えばの話ですが、開発に伴いましてガスの供給とか、それから水道の供給、こういうものを是正をしたときに開発者がそれに従わなかった場合については制裁措置をとるというようなものが、全国の要綱の中にもあると、そういうようなものについてはもう廃止しなさいと、そういう規制をかけてはだめだよというようなことと、また、この要綱そのもの行政指導であるので業者の理解、協力を得て実現を図るというようなことであるので、そういう方向でやりなさいというようなこと。それから事業者が事業をやる場合について寄附金とか、道路・公園・公共施設の拡充、こういうことの中で必要性がないものを要求してやらせるというようなことも過去に見えていると、そういうものもやめなさいというような指導要綱が参っております。先ほど議員さんの方で、今までの指導要綱で全力を挙げてしているかというような御質問でございましたが、私の方は現在の指導要綱で全力を尽くして指導をしているということでございます。  それから2点目に、区長さんに第6条の関係の同意の関係を説明した経緯があるかということでございますが、私の方で説明した経緯がございます。1つは、そういうものの考え方を申し上げましたら、中身についてはよくわかったよというような意見でございましたが、改正をしていく中で同意は区の全員というか、関係者全員だよというような考え方を区長さん方が持っておりまして、現状のままでもいいよという意見もあるし、改正のときに、もひとつ考えてくださいよという意見もございます。私の方で今その6条も含めた中で土地利用要綱の改正を近隣の改正内容等を見まして考えていきたいと。県の土地利用要綱につきましてはもう改正してございます。そういう罰則規制とか、そういう指導規制のものは抜けておりますので、やはり町としても単独で変わった規制をつくるわけにはまいらないというのが現状でございますので、町の方で行政指導手続法をつくりますので、それまでの間に結論を出したいと考えております。  以上でございます。 14 ◯議長鈴木安雄君) 答弁漏れでしょう。 15 ◯都市計画課長宇佐美 勝君) 業者に同意の件、区長の同意の件を説明したかということだと思いますが、これにつきましては十分に説明してございます。           (何か呼ぶ者あり) 16 ◯都市計画課長宇佐美 勝君) 大変失礼しました。区の同意の件につきましては住民の同意というふうに解釈して結構だと思います。 17 ◯議長鈴木安雄君) 4番 森野君。 18 ◯4番(森野善広君) 8020運動と歯科健診の方でありますけれども、歯科医師との懇談については回数をふやすというふうな話でありましたけれども、回数だけではなく、やはり中身、町の住民の保健衛生を守るというふうな点で有意義な中身にしてほしいというふうに思います。これは要望です。  土地利用委員会と要綱の方でありますけれども、一生懸命やってきたということ、全力を尽くしてやってきたというふうな回答と、あと同意書については私の解釈と同じだということであります。まず、全力を尽くしてやってきたということでありますけれども、ここ1年と少しの間に、マンション建設でのトラブルが3回も発生したというふうなことであります。そのすべてが先ほども言いましたように、区長の同意書が、近隣の住民の意見を十分煮詰まらないままに先に同意書として提出されて建築許可がおりるというふうなことからのトラブルがほとんどだったと思います。全力を尽くしてきたと、区長さんにも説明してきたということでありますけれども、この経過からしますと、十分に区長にこの土地利用の要綱の中身、特に区長の同意書がどういう意味を持つのかということが伝わっていなかったんではないかなというふうに思うわけであります。もし住民の代表としての同意だということであれば、前の人がまだいいか悪いか判断していないのに先に判こを押されちゃうというふうなことは起こらないはずであります。何件もあってそれが1件だけとかというふうになれば、その区長さんの勘違いとかというふうなことがあるかもわからないですけれども、3件も発生したということについて言えば、これはやはり町の努力が足りなかったんではないかなというふうに判断せざるを得ないわけであります。  また、この土地利用委員会の関係でありますけれども、「秩序ある健全な発展」というふうに書いてありますけれども、要するにルールを守ってきちんと開発をやりますよということであります。ところが、ことしの8月22日に伏見のある場所で土地利用について土地利用委員会の承認がおりましたけれども、アパートの建設です。実はその土地については農転がされていなかったんですね。11月に後から農転がされると。要するに農地から宅地の転用がされるということが起こっているわけです。このような初歩的なミスが土地利用委員会で起こると。そもそも秩序ある健全な発展と良好な生活を確保することを目的としているというふうに「目的」と書いてあるのに、そういうふうな初歩的な間違いとか、後で振り返ってみて何件も同じようなトラブルが発生しているという点では、この要綱自体が本当に機能していないんではないかなというふうに思うわけであります。  環境というものについて、先ほど行き過ぎた行政指導がないようにというふうなことを言いました。環境というふうなことの認識がちょっと甘いんではないかなというふうに思うんですよね。環境というのは、物が美しいとか汚いとか、そういう感覚の問題ではなくて、そこに住んでいる人間に健康状態とかいろんなことで及ぼす影響のことを言うわけであります。したがって、環境が悪くなれば当然健康状態も悪くなる、場合によっては生命に危険を及ぼすことが発生する可能性もあるわけです、全国的な例で見れば。さらにはそこの不動産の財産的価値を低くするということで、財産を減少させるというふうな結果にもなるわけです。地方自治法の2条には地方自治体の一番の仕事ということで、一番最初に福祉とかというふうなことと同時に、財産の確保というふうなことが書かれているわけです。そういう点からすると、行き過ぎた行政指導というふうに言うけれども、事住民の健康や、大げさに言えば生命、財産のことに関する問題なわけです、環境の問題というのは。そういう点で認識していただきたい。この土地利用事業指導要綱自体がほとんどの市町村であるというのは、そういった住民の健康問題や財産問題を守っていくうえで、法令にはないけれどもどうしても必要だということでほとんどの市町村でつくられてきているわけです。その要綱を骨抜きにするようなことをやるとか、また全力を尽くしているようにやってきたけれども、実際はいろいろと問題が発生してきて初歩的なトラブルも起こしてきているというふうなことで、私は全力を尽くしてやっていないというふうに判断をせざるを得ないと思います。先ほども言いましたけれども、こんなに立派なカラー刷りでいい紙を使った清水町総合計画があるわけです。これを本が立派だけではなくて、中身も私は立派だと思います。これをつくるに当たっては費用も人材もたくさんかけてやってきているわけです。こういうことをむだにしないためにも、この土地利用の要綱と利用委員会がやはりきっちり機能するように住民の健康、命、財産を守る、環境を守るというふうな、そういった点に立って、行き過ぎた行政指導なんて、それはお金をせびったり、そういうことはまずいと思いますけれども、やはり町民本位に考えるという点できちんと機能するようにしていただきたいと。もし、見直すのであれば、そういった内容に変えていただきたいというふうに思います。  熱海の例も先ほど引きましたけれども、区長の同意というのはやはりとかく誤解を招きがちだと思います。改正するのであれば熱海のように利害関係、住民の同意が必要というふうに変えるべきであります。そういうふうに思いますけれども、その点はどう思いますか。もし、そういうことはできないというのであれば、この基本構想ですね、実現していくという、この本をむだにさせないというふうな納得できる裏づけをお聞きしたいと思いますので、その2点についてお答えをお願いします。  以上で最後の質問を終わります。 19 ◯議長鈴木安雄君) 町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 20 ◯町長(平井弥一郎君) 森野議員の3回目の御質問についてお答えいたします。  土地利用事業指導要綱行政指導の基準であります。したがいまして、先ほども申し上げましたとおり、要綱の改正につきましては行政手続法の主旨に従いながら近隣市町村の状況も参考にしつつ、土地利用対策委員会において慎重に見直しを検討して適切な指導をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。 21 ◯議長鈴木安雄君) 答弁漏れでしょう。町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 22 ◯町長(平井弥一郎君) どうも答弁漏れで失礼いたしました。  行政手続法の主旨に従いながら、清水町の基本構想に掲げます土地利用構想の実現に努めてまいりたいと考えておりますので御理解をいただきたいと、こんなふうに考えます。 23 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  これをもちまして森野君の一般質問を終わります。  次に、13番 河内政雄君の一般質問に入ります。発言を許します。           (13番 河内政雄君登壇) 24 ◯13番(河内政雄君) 皆さん、おはようございます。  議長のお許しを得ましたので、既に通告してあります丸池周辺の親水公園計画についての質問をいたしてまいります。  当町の柿田川公園を初め総合運動公園や本城山公園などは、住民の余暇利用として、またくつろぎや憩いの場として町内外の来場者からも高く評価をされております。今さら私が申し上げるまでもなく、公園や広場は、身近にあっていかにして自然との調和を取り入れるかによってその風情は異なります。今、沼津市が東部中核都市づくりを進めている中で、町としても公園づくりは地域の課題の一つであると思います。こうした中で緑や水が人々の生活の中にいかに安らぎと潤いを与えるかの意義は大きなものがあると思います。そこで昨今、丸池の自然湧水は完全に枯渇し、自然湧水の利用は皆無に等しい状態を見たとき、町として用水関係者との相互理解の上、早急に付近一帯の土地利用計画を図らないと、ごみの不法投棄等で環境はますます悪化するばかりであると思います。現在、三島市において丸池の北方に当たる通称徳倉池と、その南側の地域を含めた公園計画が進められていると聞いております。その隣地あるいは下流は清水町の地籍であり、三島市との境界は幅員こそ微小ではあるが、河川であります。この護岸整備方法を隣接の自治体と協調して行えば地域一帯として広範な土地の利用が図られ、当町でも親水公園としてのその具体化を図るべきではないかと思います。これらの事業構想は、過去再三にわたり先輩諸君を初め一般質問されてまいったわけでございます。私は国が推奨する「ふるさと創生」に呼応して平成元年の11月、清水町ふるさと創生委員会が町当局に答申した(1)水と緑と花のふれあうまちづくり事業の中にも丸池の親水公園化が多くの方々の要望もあり、また町は答申に基づきこれらの事業を進めるということであるが、単に事業名を列挙するだけにとどまらずに、この事業の推進年度等、ある程度の指針を示すべきではないかと思いますが、当局のお考えをお伺いします。 25 ◯議長鈴木安雄君) 河内君の1回目の質問に対する答弁を求めます。  町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 26 ◯町長(平井弥一郎君) 河内議員の御質問にお答えいたします。  「丸池周辺の親水公園計画について」でありますが、御承知のとおり丸池は富士山の雪解け水が湧き出し、満面に水をたたえ、灌漑用水として、また玉川区を初め周辺の町民が魚釣りなどを楽しむ場所として親しまれてまいりました。一時は水面に富士山が映るほどの水位を誇っておりましたが、御指摘のとおり丸池の湧水量は年々減少し、現在枯渇状態にあります。したがいまして、まず丸池の水量をどう復活させるかが大きな問題であります。この問題につきまして、丸池かんがい用水組合や関係機関、関係者とともに研究してまいりたいと考えております。整備計画についてでありますが、町ではこれまで平成元年の「ふるさと創生」、平成4年の「日本一地域づくり運動推進事業」を受けた「富士山と水と緑の景観が日本一のまちづくり」の中で丸池周辺を親水公園として整備する方向を提案しております。また本年9月議会に丸池かんがい用水組合から、湧水枯渇対策について陳情が提出されました。このような状況の中で公園計画でありますが、親水公園として位置づけをする場合には水の復活が前提となりますので、その研究とあわせて公園計画を進めてまいりたいと考えております。  また、丸池より北側の地域につきましては、県事業である「みずベプラン21」により、平成7年度から5年計画で境川の治水対策とあわせて環境整備を行うことになっており、現在県と三島市と当町が協議しながら進めております。  なお、丸池から南側の地域につきましては事業化が決定されておりませんが、町の計画と整合を図り、町民が集い、楽しめる環境が整備されるよう県に働きかけてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 27 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  13番 河内君。 28 ◯13番(河内政雄君) それでは、再質問をさせていただきます。  まず、この問題につきましては、私は昭和62年以来、前飯田町長様に対しても再三にわたり御質問をさせていただきました。しかし、残念ながら事業の進展を見ないまま今日に至っております。丸池周辺の自然環境は年ごとに悪化していることは御承知のとおりであります。前任者からの進展を見られない中で平井町政となり、この問題について町長としてどのようにお考えなのか、もう一歩踏み込んでの決意のほどを伺いたいと思います。  次に、担当課においても前町長のもとに、また現在に至るまでどのような努力をされてこられたのか、お尋ねをいたします。 29 ◯議長鈴木安雄君) 河内君の再質問に対する答弁を求めます。  町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 30 ◯町長(平井弥一郎君) 河内議員の再質問にお答えいたします。  公園化に向けての決意はどうかという御質問でありますが、丸池の公園化につきましては、清水町の名にふさわしい親水公園とすることが最も望ましいと思っております。したがいまして、さきに御答弁させていただきましたが、まず水の復活が前提となりますので、その研究とあわせて町民の皆様方が集い、楽しめる公園化を進めてまいりたいと考えております。よろしく御理解のほどをお願いいたします。 31 ◯議長鈴木安雄君) 企画財政課長 山崎君。           (企画財政課長 山崎好明君登壇) 32 ◯企画財政課長(山崎好明君) 河内議員の再質問にお答えいたします。  丸池公園化に向けての経過という御質問でございますけれども、丸池の公園化につきましては過去再三一般質問や御提案、またふるさと創生委員会からの答申もございまして平成4年に「富士山と水と緑の景観が日本一のまちづくり」、この中で丸池の公園化の構想を策定をいたしました。その構想を計画に移すべく進めてはおります。関係各位、また丸池の周辺の方々、また用水の方々と協議をしながら進めてはおりますけれども、このような状況、また県がみずベプランを打ち出したと、そういう状況、また御指摘のように丸池の水が枯れてきた、こういう状況の中で公園化に向けては第3次の清水町総合計画の中でも、「清き水のプロジェクト」と位置づけまして計画を進めるというふうに総合計画の中でも位置づけております。そんな中で今後につきましても水を最優先にしながら公園計画を、さきに町長が御答弁申し上げましたように、水を最優先といたしまして公園化を進めてまいりたいと、こんなふうに思います。  以上でございます。 33 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  13番 河内君。 34 ◯13番(河内政雄君) 一応3回となっておりますので、最後の質問をさせていただきます。  最初の町長さんの御答弁にもございましたが、県事業である「みずベプラン21」の事業が平成7年より5カ年計画で実施されていると。このことは私も十分承知をいたしております。境川の治水対策とあわせて環境整備を行うと。また丸池北側については県や三島市と協議をして進めているということであったわけですね。それならば具体的にどのような協議をされてきたのか、まずその辺を1点伺います。  次に、私は平成2年の質問と一部重複をいたしますことをお許しをいただいて、質問をいたしてまいりたいと思います。本年度県土木事務所が行う境川改修工事計画に関連して公園化の整合を図っていくと言われておりますが、境川の護岸改修は、工法によっては公園としての利用価値が変わるではないかと私は思っております。この親水公園は町としても先ほども出ましたように、ふるさと創生事業の位置づけが空論に終わることのなく、地元清水町の地域性が十分に生かされるよう、県の計画段階で町と協議を密にしながら進めていくことが大切だと思います。この事業の一層効果を上げることになると思うが、その点についてはいかがでしょうか。  次に、植栽についてでありますが、桜の木のみならず、低い花木を配置した方が季節感が味わえると思います。この辺についてどのようなお考えを持っておられるかお伺いをいたしまして、私の質問を終わりといたします。 35 ◯議長鈴木安雄君) 河内君の再々質問に対する答弁を求めます。建設課長 中野君。           (建設課長 中野 尚君登壇) 36 ◯建設課長(中野 尚君) 河内議員の再々質問にお答えをいたします。  まず、1点目でございますけれども、水辺プランの関係でどのような協議を行ってきたかというお尋ねでございますが、水辺プランにつきましては先ほど町長が御答弁しましたとおり、これは県事業ということで丸池の北側対象地が約5,000平米になるわけですけれども、ここが対象として今、平成7年から平成11年ということで事業を進めております。そういう中では県、三島市、私ども清水町ということでいろいろ協議をしてまいりました。そういう中でやはりここの公園についても住民が集い集まるような形でということで私どもも要望してまいりまして、結果的にあそこはトンボ池と申しまして水辺植物や生物、こういったものが多く生育しているということの中から、そういう自然環境を生かして住民が散策できるような八ツ橋あるいはベンチ、こういったものを設けようというふうなことにもなっております。これからもそういう場があれば積極的に町の方も意見を出していきたいというふうに思っております。  それから、2点目の境川の関係の工法についてということで、これについては現在境川事業、小規模河川、それから治水特対ということで2つの事業で行っているわけですけれども、これについては治水安全度の向上ということが最優先にはなっております。しかしながら境川から三島境の新橋、あそこから上につきましては今の事業の対象からは外れておりますけれども、今後そういった議員さんのおっしゃるような公園整備に一体感を持たせたような、そういう整備、こういう改修にしていけるように町も県の方へ要望してまいりたいと、こんなふうに思います。  以上でございます。
    37 ◯議長鈴木安雄君) 企画財政課長 山崎君。           (企画財政課長 山崎好明君登壇) 38 ◯企画財政課長(山崎好明君) 河内議員の再々質問にお答えをいたします。  公園の植栽計画でございますけれども、多くの町民が楽しめ、また集えるような花や新緑が美しく、また四季の変化を身近に感じられるような工夫をしてまいりたいと、かように思います。 39 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  これをもちまして河内君の一般質問を終わります。  次に、3番 坪内君の一般質問に入ります。発言を許します。           (3番 坪内 昇君登壇) 40 ◯3番(坪内 昇君) おはようございます。  ただいま議長のお許しを得ましたので、さきに通告してございます「交通事故ワーストワン脱出作戦について」お尋ねいたします。  12月に入り、新聞、県民だより、町のお知らせ等に交通死亡事故ゼロを目指して「交通事故ワーストワン脱出作戦」、「総量削減運動展開中」の文字が多く目に入り、心が痛む町民の一人であります。12月10日より31日まで交通安全県民運動が始まりました。9月議会において「交通事故ワーストワン脱出」を決議し、交通安全を誓い合ったのであります。静岡県は平成2年より本年まで6年間、人口10万人当たりの事故発生件数が全国ワーストワンであります。我が町清水町は平成5年より3年連続し、県下町村のワーストワンという不名誉な記録が継続しております。静岡県では交通事故総量削減運動を県下一斉に展開しており、清水町においても11月16日に交通安全町民大会を開催し、交通安全を誓い合いました。幼稚園児から老人会員、町内各種団体、町職員が一丸となり、町長を筆頭に「交通事故ワーストワン脱出作戦」とし、早朝より雨の日も寒空の日もありました。そのような中で啓発運動を行い、道行くドライバーに交通安全の呼びかけを行ってくださいました。おかげさまで本年11月までで事故件数も約70件減少いたしました。このことにつきまして御協力をいただいた皆様に感謝申し上げるとともに、心より御礼を申し上げます。しかし、ワーストワンは依然続いていることは、当町にとっても不名誉この上もないことであります。町民にとっても恥ずべきことであります。恥とともに、不幸にも事故に遭われた被害者、または家族の方々、それに加害者にとっても悲惨なことであり、家庭生活の破綻さえ来す事柄も幾多も見聞きいたします。安全で住みよいまちづくりをするのも町民の1人ひとりであります。一日も早くワーストワンを脱出するには今後どのような対策をもって取り組むのか、町長のお考えを示していただきたい。  交通安全を呼びかけ、保育園児、幼稚園児、小学生、老人会員を対象に交通法規、またルール等の実習及び講習会を警察署、また交通指導員等を交えて行っていますが、弱者や歩行者のみの対象であって肝心なる車を運転するドライバーについての施策がなされていないのではないか。交通事故を減らすのも増やすのも私ども1人ひとりの交通安全に対する意識ではないのでしょうか。歩行者は歩行者のルール、車は車の交通法規を厳守し、ルールとマナーを守り、譲り合い、思いやりの心を持ってもらいたい。私は運転免許保持者を対象にいま一度初心に返っていただき、講習会等を行政主導において警察署、交通安全協会、交通指導員会等の協力を得て実施していただきたい。一日も早くワーストワンの汚名を返上し、安全で住みよい、また住んで良かったと実感できるまちづくりをしたいと思います。  以上のことについて町長のお考えをお尋ねいたします。 41 ◯議長鈴木安雄君) 坪内君の1回目の質問に対する答弁を求めます。町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 42 ◯町長(平井弥一郎君) 坪内議員の御質問にお答えいたします。  「交通事故ワーストワン脱出作戦について」でありますが、人口10万人当たりの交通事故発生件数が静岡県下ワーストワンという不名誉な状況が長年続いておりますことから、町を挙げて交通事故の総量を削減すべく、交通安全意識の高揚を柱としたさまざまな交通安全対策を推進しているところであります。特に本年2月から町独自の交通安全町民月間を設け、10日、20日、30日には町内のさまざまな団体の御協力や町職員により、早朝一斉街頭啓発を実施しているほか、先ごろは交通事故ゼロの町を目指した第11回交通安全町民大会を開催し、町民の皆様方に交通事故防止を訴えてまいりました。こうした取り組みにより、町内の交通事故の発生件数は昨年よりも大きく減少しておりますが、依然として県下ワーストワンの状況となっております。  したがいまして、今後ともあらゆる機会を通じて交通安全意識の高揚とマナーの向上を訴えてまいりますとともに、すべての町民の皆さんが交通事故防止を身近な問題として取り組む環境づくりをさらに進めてまいります。加えて事業所の皆さんの御協力をいただき、新たにグループ別無事故・無違反コンクールを実施するなど、ワーストワン脱出に向けた取り組みを鋭意、展開してまいりたいと考えております。  さらに、交通事故の多くは運転者の不注意やマナー違反に起因しており、議員から御提案をいただきました「運転者が初心に返って安全運転を考える講習会」等につきましては有効な施策の一つであると思われますので、今後交通指導員会や交通安全協会、警察など関係の団体や機関と協議をし、実施に向けて検討してまいります。いずれにいたしましても、交通事故の削減につきましては決め手となる対策はございませんので、あらゆる手段を講じてまいりたいと考えております。御理解を賜りますようお願い申し上げます。 43 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  3番 坪内君。 44 ◯3番(坪内 昇君) 非常に前向きなお答えをいただきましてありがとうございます。一日も早く実施していただき、交通事故ゼロの町になるようひとつ努力していただきたいと思います。  それと、事故というものは人と車ばかりではなく道路環境等にもあると思います。道路環境等も十分整備していただき、このことを要望いたしまして私の質問を終わりにします。答弁は結構でございます。 45 ◯議長鈴木安雄君) 以上をもちまして坪内君の一般質問を終わります。  これより暫時休憩をいたします。  再開時刻を10時30分といたします。                          午前10時10分休憩                         ──────────                          午前10時29分再開 46 ◯議長鈴木安雄君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、19番 水口洋子君の一般質問に入ります。発言を許します。           (19番 水口洋子君登壇) 47 ◯19番(水口洋子君) 皆さん、おはようございます。  通告いたしました質問は、1「保健行政に迫力あるポリシーを」、2「柿田川公園に文化のかおりを」と題しまして、保健行政並びに文化行政への町長の所見と取り組みをお尋ねするものです。  1の保健行政については、昭和63年9月議会に、これからの高齢社会への対応として、一般健康診査の結果や国保の医療統計等、町民の健康情報をもとに健康事業を組み、高齢者を対象に集中的に保健婦の保健活動の充実強化を提案しました。その後3名の保健婦は5名となり、事業量はふえましたが、町民の健康情報をもって実効のある事業が組まれたとは思えないのです。先般、平成9年度の予算要望に同じ趣旨をもって大幅な保健行政の改善を求めましたが、十分に保健婦活動の重要性が認識されておらず、単に地域保健法が新しく制定される、事業量の増が予想されるので所要の職員の確保を検討するとの回答でした。そして一般的に人口3,000人に1人の保健婦が必要と言われていますが、助役は、現在国の平均が1万人に1人、清水町は十分上回っているとの認識を示しました。昭和63年当時、清水町が9,000人に1人のとき、長泉町は既に5,000人に1人でした。それでも平成5年に示された長泉町の総合計画には、保健対策の推進に「常勤保健婦の増員と登録保健婦の活用を図る」また、疾病予防の充実に「健康管理台帳をさらに整備・充実させ、町民の継続的健康管理体制の強化を図る」と、実に明確に具体策を示しています。やるぞという感じが伝わってきます。  一方、我が町は、何度読み返してもこの平成8年に示された総合計画、妙に客観的で人ごとのようです。一歩前進かと思える健康情報の一元管理化も、やっと「検討します」という表現で示されているのみです。データができてこれをもとに事業に取り組めるのはいつになるのでしょう。施策の成果によれば、現場の職員は懸命に事業に取り組み、量に追われ、スタッフ不足で消化し切れず、保健婦の本領を発揮すべき戸別訪問指導は片隅に追いやられています。来年度の保健行政も新しい保健法によって予想される事業量にのみ対応するというのでは同じ繰り返しになり、職員は割り当て時間数や目標回数に追われるだけではないかと危惧します。これでよいのでしょうか。我が町が当面早急に取り組まなければならない保健行政は何か。とどまるところを知らない国保事業における医療費の高騰を踏まえ、高齢者の健康状況の把握と対応に迫力あるポリシーを持って取り組んでいただきたいと願います。迫力あるとは具体的にという意味です。町長の御所見をお聞かせください。  2の「柿田川公園に文化のかおりを」については、平成5年9月議会に柿田川公園に薪能の上演を提案しました。同様の趣旨です。当時の教育長より「薪能の上演について清水町の文化意識高揚を図るためにレベルの高いものを町民に見てもらい、感性を高めていただくことは必要と考える。県の補助も受けられるよう働きかけ、場所や舞台設定など検討を深める」との前向きの答弁がありました。3年が経過して、その間四役が交代されましたので改めて提案いたします。  私たちは、今あらゆるところで失い始めている生態系の循環がまだ正常に働いている柿田川公園に無上の喜びを感じ、これを守るために多額な税金の投入に同意しています。町は挙げてすばらしい水と自然の保全に努めておりますが、同時に、この公園を香り高いイベントのできる広場と位置づけていただきたい。そのために最もふさわしい薪能の上演はいかがでしょうか。御承知のとおり、能は猿楽の発展したもので、1300年代に観阿弥、世阿弥父子によって確立され、特に世阿弥は古典的教養を自由に駆使し、従来のさまざまな芸能を巧みに総合し、歌舞幽玄能を大成したと言われています。今私たちは能に触れる機会が少なくなってわからない、難しいと思いがちですが、耳を傾ければその内容は一度は聞いたことのある神話、伝説、神社、お寺などの縁起が語られているということがわかります。例えば古昔のいわれとして、伊邪那岐、伊邪那美命の国づくり神話、「淡路」。彦火火出見尊、火照命の海幸山幸神話、「玉井」。素戔鳴尊命の八岐大蛇退治の大蛇、義経弁慶の勧進帳の「安宅」、頼光と酒呑重子、「大江山」。百歳の小野小町が老いをかこつ「鸚鵡小町」。三保ノ松原伝説、「羽衣」等、数え上げればほとんど私たちの知っている話です。能の主流は、その主役が神、鬼、霊などになって異次元の世界からこの世にやってきて、謡い、語り、舞って闇の彼方へと去っていく。舞台は極めて簡素で、観客を隔てる幕もなく、かがり火をたいて演ずる薪能はまさに柿田川公園にぴったりです。だれもが知っている伝説説話を何百年もかけて磨き上げた日本の芸能であり、文化遺産である能に大勢の町民が触れる機会をぜひつくっていただきたい。  以上、2点に対して第1回の質問を終わります。よろしくお願いいたします。 48 ◯議長鈴木安雄君) 水口君の1回目の質問に対する答弁を求めます。  町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 49 ◯町長(平井弥一郎君) 水口議員の御質問にお答えいたします。  1点目の「保健行政に迫力あるポリシーについて」でありますが、昭和53年に厚生省公衆衛生局長から「市町村における健康づくり実施体制の整備等について」の通達が出されました。その中で、国民各自が「自分の健康は自分で守る」という自覚と認識を持つことを基本として、国民すべてが健康な生活を送れることを目標に健康づくり対策を推進することと、市町村の果たす役割は極めて重要であるとの位置づけが示されました。この主旨を踏まえまして、当町におきましては昭和58年に赤ちゃんからお年寄りまでのあらゆる町民の健康づくりの拠点として保健センターをオープンいたしました。以来、時代の要請と法制度の整備に応え、職員体制と事業内容の充実に努めてまいりました。現在、所長1名、事務職1名、看護婦1名、保健婦5名により母子保健法や老人保健法などに基づく健康診査や訪問指導業務などの各種施策を実施しているところであります。平成9年度からは地域保健法に基づいて3歳児健診業務などが新たに市町村の業務として移譲されます。また、高齢化の進展に伴い、お年寄りを対象とする訪問指導の充実など、保健行政に対する事業の拡大が予想されます。このためマンパワーの確保や人材の適切な配置等を十分考慮し、「安全と安心を実感できるまちづくり」を実現するため、保健行政のさまざまな分野で一層の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申上げます。  次に、2点目の「柿田川公園に文化のかおりを」についてでありますが、町といたしましては柿田川の自然をできる限りそのままの状態で保護するため、全体面積13.9ヘクタールを都市緑地として都市計画決定し、用地の買収と整備を進めているところであります。このうち第1、第2の展望台や散策路、芝生広場などは住民の皆様や町を訪れる人々に開放しております。特に芝生広場につきましては地域住民のレクリエーションの場として、また湧水まつり、みどりまつりなどのイベントの場としてさまざまに利用していただいているところであります。  そこで、「かおりの高い文化的なイベントのできる広場として位置づけていただきたい」とのお尋ねでございますが、都市公園でありますので、例えば「興行を行う場合には町長の許可を要する」など都市公園条例による制約はありますが、柿田川公園にふさわしい文化的なイベントの場としても活用していただきたいと思っております。  また薪能の上演につきましては、上演に当たり町にどのような役割を望まれるかなど、住民の皆様方からの要望状況を踏まえ、文化振興の観点から具体的な対応を検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  詳細につきましては担当課長から答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。 50 ◯議長鈴木安雄君) 社会教育課長 関君。           (社会教育課長 関  隆君登壇) 51 ◯社会教育課長(関 隆君) 水口議員の御質問にお答えいたします。  「柿田川公園に文化のかおりを」についてのうち、薪能の上演についてでありますが、柿田川公園での薪能の上演につきましては、上演経費の負担の問題、公演の際の主催者などの問題点もありますので、今後町の文化団体連合会等とも協議しながら検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。 52 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  19番 水口君。 53 ◯19番(水口洋子君) 第2回目の質問をいたします。  町長の御答弁は保健行政全体についてのレベルの高い取り組みだというふうに理解いたします。しかし、特に新しい地域保健法に対応する予算措置はもちろん当然のことです。さらに、我が町にとって重要な高齢者保健対策に取り組むということで、もう少し具体的な施策を伺いたいのです。保健婦を増員してください。そして8.84平方キロという地の利を生かして訪問指導を強化していただきたいのです。従来の事業として掲げてある高齢者の訪問指導は、寝たきり老人に対してのみで、回数も1人に対して年に2回ぐらいというありさまです。平成7年度実績の国保医療統計によれば、65歳から69歳の入院受診率は34.1%で、50歳から64歳の19.1%に比べてぐんと増えています。入院外でも65歳から69歳は913.6%、50歳から64歳は650.7%という状況です。町民の健康台帳がどのようになっているのかわかりませんが、早急に60歳から70歳の台帳を整備して保健対策を講じていただきたい。この年齢段階で的確な訪問指導が展開されれば、固定化しつつある健康診査は広がり、生活習慣病の予防は徹底し、医療の適切な受診が理解され、重複受診や薬づけ状態は是正されるでしょう。寝たきりやぼけの増加を歯どめをかけて死ぬまで元気な高齢社会にしようではありませんか。町長の具体策をもう少しはっきりとお願いしたいです。  清水町の高齢者保健福祉計画の人材確保について見れば、必要見込み数は平成7年で常勤の保健婦5名、看護婦1名、平成8年では保健婦6名、看護婦1名、平成9年では保健婦7名、看護婦2名となっているんですよね。しかし、どんな程度にそのことを考えていられるのか。  また、第2点の薪能の件ですが、平成5年の時点では既に前向きに取り組む姿勢を示されているわけなんです。ですから今回はもっと迫力を持ってしっかり取り組んでいただいて、平成9年度には実施できるような段階に進めていただきたいのですが、いかがでしょうか。 54 ◯議長鈴木安雄君) 水口君の再質問に対する答弁を求めます。町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 55 ◯町長(平井弥一郎君) 水口議員の再質問に対しましてお答えいたします。  具体的な方針と訪問指導を高齢化に向けて実施していただきたいということでございます。先ほども御答弁いたしましたが、高齢化の進展に伴いまして、お年寄りを対象とする訪問指導の充実など保健行政に対する行政の需要の拡大が予想されます。このためマンパワーの確保や人材の適切な配置等を十分考慮し、保健行政のさまざまな分野で一層の充実を図ってまいりたいと考えております。よろしく御理解のほどをお願い申し上げます。  次に、薪能を開催できるようお願いをしたいということでございます。薪能の上演につきましては町にどのような役割を望まれるかなど、住民の皆様方からの御要望の状況を踏まえ、文化振興の観点から具体的な対応を検討してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどをお願いをしたいと、そんなふうに考えます。  保健婦の増員等につきましては、先ほど申しましたとおり、保健行政のさまざまな分野の中でもって検討してまいりたいと考えます。よろしく御理解のほどお願いいたします。 56 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  19番 水口君。 57 ◯19番(水口洋子君) 私が要望するような具体策は出てまいりませんでしたけれども、しかし全般的に見れば前向きに取り組むという姿勢がうかがわれますので、ぜひよろしくお願いいたします。  以上、終わります。 58 ◯議長鈴木安雄君) 答弁よろしいですか。  これをもって水口君の一般質問を終わります。  次に、15番 山本博保君の一般質問に入ります。発言を許します。           (15番 山本博保君登壇) 59 ◯15番(山本博保君) それでは、早速通告させていただいてあります、私は2題、2つのテーマについて当局にお尋ねをさせていただきます。  1題目は、「当町における行政改革の真を問う」であります。そして、2題目は期待の高まる新教育長へのお尋ねということであります。早速1点目の「行政改革の真を問う」についてお尋ねをいたします。  今、国も地方自治体も挙げて行政改革を提唱しております。当町もその例にたがわず本年4月行政改革大綱を策定され、この11月には実施計画の発表と歩を進め、私たち町民とともにその成果を大きく期待しているところであります。しかし、どんなに組織や機構を整備、改革をしても、人に魂が入っていなければ、それは画餅、絵にかいた餅に終わり、時間とお金のむだ遣いとなりかねないと思います。まさに美辞麗句の羅列よりも、私たち含めて職員1人ひとりが一つの実行を試みることこそ改革への大きな実現になると思います。まずこのことについて町長の所見を問うものであります。  また、行政改革という言葉は極めて幅広く利用されておりますが、行政改革には政治的任用や情報の公開等々、質的な改革があります。また2点目には機構縮小であるとか、人員削減といった量的な改革、俗に言うリストラなどがありますが、当町の改革実施計画には具体的にどのようにこのことが表現されているかお尋ねをするところであります。真の行革の実現ができなければ広域行政や地方分権の時代に向けて厳しいものを招来しかねないと思います。激動、激変の時代に向けて時代の波に埋没しないよう小さな政府、スモールガバメントによる大きな行政サービスに対応していかなければならないと思いますが、町長の御決意はいかがですか。  今、民間はリストラや時間短縮を通じて生き残り対策に必死であります。ひとり行政のみが無関係であるとは言っておられません。現に今、税収はどちらかというと右肩下がりの状況下にあり、まさに徹底した経費の節減こそ、行政改革への早道だと思います。最小の費用で最大のサービスを提供することが大切だと思いますが、私たちはその行革の実現を大いに期待をしているところであります。  また、行政改革の大綱の末尾の方に、清水町の広域行政等について触れられておりますが、この先大切なことは、清水町の進路を決する本格論争がまだなされていないというふうに思います。町の将来像を一体どこにお求めになるのか、お尋ねをするところであります。昔から良薬は口に苦しと言われますが、外部から来る当局に対する真の行革論争は耳ざわりの悪いものであるということを私は承知しておりますが、町長の提唱する「豊かさを実感できる生活都市・清水町」を建設するためには、まず今こそむだ退治、改革をすることについて蛮勇を振るってその実現に向かっていかなければならないと思いますので、どうかその一連の御決意についてお尋ねをするところであります。  また、2題目の教育長についての質問に移らさせていただきます。教育長は、多年にわたる教育現場の御経験をもとに、今般町民の期待はもちろん、議会の満幅の御承認をいただいて御就任をされたことをお喜び申し上げると同時に、私たちは大きな期待をしております。また同時に、前任者教育長には大変教育現場の苦難の時代にその任に当たり、すばらしい足跡を残されたことを感謝をしてやみません。  早速教育長にお尋ねしたい点は、3点に的を絞ってお尋ねをいたします。  先生は、これまで教育現場の管理者として学校経営の中で何が最も必要であると思ってこられたか、お聞かせをいただきたいと思います。  また、教育現場の管理者として行政にどんなことを思い続け、進言し、学校経営に当たってこられたかをお聞かせ願いたいと思います。  そして教育の現場から、まさに教育行政のリーダーとしてここに御就任されたわけでありますので、こうした御経験をもとに教育の理念や理想を現実の教育行政にどのように御反映をしていただけるか、御決意と抱負をお尋ねして1点目の質問といたします。 60 ◯議長鈴木安雄君) 山本君の1回目の質問に対する答弁を求めます。町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 61 ◯町長(平井弥一郎君) 山本議員の御質問にお答えいたします。  1点目の「当町における行政改革の真を問う」についてでありますが、町といたしましては昨今の社会情勢の変化や住民ニーズに的確に対応し、総合計画を着実に推進するため、本年4月に策定いたしました行政改革大綱に基づき実施計画を策定し、行政改革をさらに徹底して進めているところであります。実施計画の内容につきましては、「町が行う事務事業の見直し」・「時代に即した組織」・「機構」・「定員管理及び給与の適正化の推進」・「効果的な行政運営と職員の能力開発等の推進」など、大綱に定めた7つの基本目標のそれぞれについて具体的な内容を定めたところであります。議員御指摘のとおり、「人」に魂が入っていなければ真の行政改革は成し得ないものであります。そのため、まず職員の意識改革を重点的に進めることといたしました。職員の能力開発等に努め、何事にも積極的に取り組む姿勢を養い、能力を最大限に発揮できるよう職員の育成をしてまいります。議員御指摘の「質的改革」と「量的改革」とに明確に分類されるものではありませんが、行政の多岐に及ぶ改革について、質と量の両面から取り組み、簡素で効率的な行政運営を確立するとともに、町民サービスの一層の向上を図ってまいりたいと考えております。  町の将来像につきましては町民各界各層から御議論をいただき、「豊かさを実感できる生活都市・清水町」を将来都市像とする第3次総合計画を策定し、すべての町民が「住んで良かった」と実感できるまちづくりに取り組んでいるところであります。この将来都市像の実現に向けて各種施策を展開していくため鋭意行政改革を進めてまいりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。  2点目の「新教育長に夢を問う」につきましては、教育長より答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。 62 ◯議長鈴木安雄君) 教育長 犬塚君。           (教育長 犬塚正登君登壇) 63 ◯教育長(犬塚正登君) 山本議員の御質問にお答えいたします。  2点目の「新教育長に夢を問う」のうち、「教育現場の管理者として学校経営の中で何が最も大切か」についてでありますが、1つ目には児童・生徒を主軸とした学校づくりであります。児童・生徒にはそれぞれ個性があります。教師が果たすべき役割は児童・生徒の個性を育てることにあると考えます。そのためには、教師の内からにじみ出てくる温かい思いやりと、きめ細かな実践が大切であると考えてまいりました。  2つ目には、お互いの信頼の醸成であります。教育は教える者と教えられる者との信頼関係があって初めて成り立ちます。したがって、教職員間対児童・生徒、学校と保護者、地域社会の信頼が守られることを大切にしてまいりました。  3つ目には、教職員の資質的向上であります。21世紀を担う児童・生徒たちに「生きる力」を育んでいくためには教職員自ら学習し、変化に対応でき、自ら改革していく「改革意識」を持つ幅広い研修を推進していくことを大切にしてきました。以上、3点について学校経営の中で常に心がけてまいった次第であります。  次に、「現場の管理者として行政にどのようなことを期待してきたか」についてでありますが、我が町の約3,000名の児童・生徒は限りないよさと可能性を持っています。これを引き出し、伸ばしてやることが学校教育の使命であるため、バランスのとれた児童・生徒が生かされる教職員の配置が大事ではなかろうかと、常々期待を込めて見守っていたのが実情であります。  次に、「理想と夢をどのように反映していくのか」についてでありますが、児童・生徒に「生きる力」を育んでいくためには、学校で組織的、計画的に学習する一方、我が町の各団体やさまざまな年齢の方々との交流を通し、生活体験、社会体験、自然体験を豊富に積み重ねることは重要なことであります。これらの体験活動は児童・生徒たちが自ら興味・関心や自らの考えに基づいて自主的に行動していく上で活力に満ちた特色ある学校教育を実現できる可能性を秘めているものと確信しております。  以上、教育理念と理想を申し述べましたが、私としましても前教育長が敷かれました路線をしっかり踏まえ、また多くの地域の方々、先達の御尽力によって築き上げられました本町の教育のなお一層の発展と前進のため、微力ながら力の限り努力してまいる所存であります。今後とも教育行政への議員の皆様方の一層の御理解と御協力を心からお願い申し上げる次第であります。 64 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  15番 山本君。
    65 ◯15番(山本博保君) 15番 山本。  ただいまは1点目の質問に際して町長並びに教育長から熱い思いのこもった御答弁をいただき、大いなる期待を寄せているところであります。  1点目の行政改革についてでありますが、こうした一般質問、議場で大変大きな課題でありますので、この場だけでは互いに必ずしも十分ではありませんが、ごく重点的な部分に絞って当局のお考えを御確認を願いたいと思い、質問に入ってまいります。  行政改革の大綱をつぶさに拝見をし、議員の同志と互いに研さんを努めているところでありますが、その大綱の柱は7つの基本目標と題して逐次語られておりますが、こうした本では極めて抽象的になるおそれもありますが、よくわからないんです。これは書いた側と読む側の違いということでお許しをいただきたいと思います。  まず、今、町長から大変心強い答弁をいただいたわけでありますが、そのお言葉の中に職員の意識改革という御答弁をいただき、まさに意識改革、自らの意思によって明日へ向けて自分を改め、研さんをしていくという意識について大きな期待をしておりますが、具体的にどういうふうに意識改革をお進めになるのか、このことはひとつ町長の意をいただいて各課関係の管理者は、意識改革、意識改革といったって各課の課長がそのことを正しく御理解をしておりませんと難しいのではないかなというふうに感じられますので、この辺について具体的な改革のあり方についてお聞かせいただけたらありがたいと思います。  質問が多岐にわたりますので、どこの課にどういうふうにいくか、よく記録、メモをしていただけるとありがたいと思います。また、大綱の7ページの中央の部分ではこんなふうなくだりがあります。まさに今、町長の御答弁をいただいたところでありますが、職員の意識改革と題して大変すばらしいことが明記され、私もこれを拝見し、胸が高鳴るような思いで、「清水町、これからよくなるぞ」という思いに変わりはありませんが、その中で業務の見直しや能力の開発などにより、行財政の生産性の向上をさせ、効果的、効率的な行財政運営の推進を図るとともに、費用対効果を念頭に置いて業務を行う意識の徹底・定着させていくということでありますが、大変御苦労の多いところであります。  さきの決算委員会でもこうした効率的な運営ということで若干関係したところでありますが、このことの中でお尋ねをしたいわけですが、平成7年の残業の実態はどうであったか。例えば我が町では週何時間まで残業が許されているということがあるのかないのか。あるいは月何時間ですよという残業についての具体的な協約といいますか、労働協約、三六協定になるようなものが合意されているのか。私は先ほど民間のリストラということの用語を使わさせていただきましたが、バブル崩壊から企業は大変な思いで改革をしておりますが、今言ったような週何時間の残業、月何時間の残業という協約の範囲外に、もし残業をやった場合には民間では、また企業によっては、これは支払いの対象としないというところに日常の生活業務へのまさに質の改革が生まれてくるわけであります。総枠が何も締まっていないで質の改革、遅くまでやっているから一生懸命やっているという考えは必ずしも当たらないのではないか。このことについては助役にもあるときお尋ねをしたのでありますが、「最近清水町役場遅くまで明かりがついているね」と、住民の多くからそういうことを問われることがあります。助役も確かにそういう意見を聞いておりますということで、その先そのことについて私も論を挟む立場にありませんが、そうした質的、量的な改革をもし行うとするならば、そういう総枠に協約があって、それ以外にどうしても残業しなければならないとするならば、一定の管理やチェックがなされていくことが真の行政改革ではないでしょうか。私はそのように思いますが、このことについてもひとつ細かいことを申し上げようということではありません。改革への一歩をひとつ平井町政を支える議員の一人としてこういうことを提唱をしてお伺いするわけであります。  また、この大綱の中では行革懇話会というのが明記されております。お聞きしますと、行革懇話会のメンバーは県職OB2名、町職OB2名、そして民間有識者3名の7名によって懇話会があり、懇話会の意を踏まえて庁内に行政改革推進本部が設置されたと承っております。行政改革推進本部、この構成は町の四役並びに課長会、こういうことで承っておりますが、お間違えがないか。私は、行政改革のこうしたメンバーで行われることについて特段の異存はありませんが、自分で自分の改革をしようといっても通常の人では無理があります。身内で身内の改革というのはなかなか難しいと思われますが、いかがなものか。  また、先ほど行政改革には質的な改革、量的な改革というものがあるということを申し上げましたが、これまた大綱の中で、必ずしもこれと整合するということではありませんが、9ページの付近から民間委託の推進、さらには12、13ページにまいりまして具体的ないろいろ雇用に関する問題があります。清水町に勤務し、清水町に青春を、人生を捧げる以上、他の自治体にも勝ったすばらしい待遇で、清水町に住んでよかった、清水町に奉職してよかったという町にする職員への配慮は当然でありますが、私は、この行政改革の中で見ますと、なかなかこれは難しいことではあると思いますが、13ページのごときは具体的事項としてこんなことが書かれております。「国家公務員に対する人事院勧告の尊重」、これ行政改革大綱の中に掲げられているんですね。「職務給及び均衡の原則を踏まえた給与制度の適正化」、「職責、職種間等の給与の適切な配分の推進」、これも大事なことでありますが、議会は今まで人勧等についてはすべて尊重をされてきておりますので、あえてこういうことをここに掲載をすることが何か意味があるのかなというふうに思われます。  今朝の新聞を見ますと、東京都のある自治体では大変厳しい時代を迎えて、過去の実態は知りませんが、まず管理職の給与の削減を自ら改革の一つとした。あるいは将来10年に向けて定員の削減を積極的に進めていくことが住民への範を示すことであるということが、いみじくも今朝の新聞の記事に掲載をされておりましたが、この辺の改革という点についてぜひお尋ねをしたいと思います。  今、ここに書いてあります民間委託の推進ということでありますが、同僚議員の議会だよりの報道によりますと、中学校の給食制度の進めについて、かなり私のまだ知らない部分についても報道をされ、住民からそのことについて質問をされますが、昨年の今ごろ職員の定数条例の改正が議会に提案されました。同僚議員とともに清水町の将来を考えて私も反対ということではなし、厳しい意見を寄せた一人であります。その中でこの定数条例の改正はおおむね向こう10年を担保するものであるということの理解の中で大きな理解を示したものでありますが、給食制度のあり方によってはこうした約束事はどういうふうになっていくのかなという疑問がありますが、こうした定員との絡みの中でどのようなお考えが出ているのか。抑制はおろか肥大化の傾向を歩み、これが歳出への負担増になるおそれがないかどうか、こんなことを感じます。  さらに、大綱の中には公共施設等についてのくだりがあり、若干このあり方について質問が変わりますが、現在清水町では公共施設を建ててあるところの借用地が大変たくさんあります。これには地主さんに場所を提供してもらった思いに対する感謝の思いを私たちは忘れてはなりませんが、そのことにより清水町がどういう状況になるのか。次代への賃料等の負担、あわせて改革の一つの中に入れていくことが今であるからこそ大事ではないかなという思いがいたします。  それからもう一つ、行政改革の最たるものの中で、過日新聞に報道をされておりました「町が業者に発注する入札改革」とタイトルがありました。このことについても公共事業の発注制度のあり方については、私には専門外のことで全くよくわかりませんが、指名業者による入札制度、一般競争による入札、随契見積競争による入札等々がありますが、新聞によりますと、建設省並びに自治省では「入札の実態を公表」と題して、端的に言うと、この6月実施した実質調査によりますと、指名競争入札に参加できる業者の指名基準を自治体は公表していない、そういう自治体が全国で町村で63%にも及ぶと。また、このことについて建設省は入札改革について行政指導らしきものをされているようでありますが、おくれている自治体からは余り芳しい回答がないということが、これ記事で出ているんですね、静岡新聞です。これはそんなことが我が町にもそういう調査があったのかないのか。このことでいろいろ伺いますと、一つの例えば建築工事を民間が民間に発注する単価と公共が発注する単価とどういうふうに違うのかというところに改革の視点があるのではないかということを、専門家から承りました。したがって、こういうことについて町はさような検討なり比較ということを行われたかどうか。これは非常に町民の関心の高いところであるように私も感じたのであります。  それから、最後の質問でありますが、清水町の進路についての本格論争はまだされていないということについて漠とした私の方からの質問であったことを少しおわびをいたしますが、清水町の進路ということについては、今私たちの町は平井町長の進めることによって近隣自治体と大変すばらしい友好を深めていることを理解をいたしますが、しばしば質問を受けることの一つに、清水町が例えば現在人口が29万あるとか、それに30万、中核市の基準にもう一歩でいく等々という状況にある場合はいざ知らず、複数の自治体と合体しないと中核市の実現はできないということは御承知のところでありますが、しからば中核市というのは清水町にとって合併という置きかえができるように思われますが、町民から聞かれることは、「中核市なら合併をしてよいという本格論争が山本君、されたのか」ということを伺うわけですが、大変難しいところであり、機会をとらえてお伺いをさせていただいたわけであります。町長の方への御質問は2点目は以上であります。  先ほど教育長にお尋ねした3点については、簡潔にして大変児童・生徒にその視点を置き、また教育の現場としては指導者等バランスのとれた人事への配慮、また教育長としての理想や夢への実現の思いを承り、期待しているところであります。多少古くなりますが、清水町にふるさと創生委員会というものができたときに、私もその委員の1人として外人講師の招聘を実現してほしいということを強くお訴えをしてまいりました。そして当時の為政者はもちろんでありますが、関係する職員の厚い活動によってそのことが実現を見たのでありますけれども、どうかこの先、今、中学校への外人講師の派遣が行われておりますが、国際的な感覚、外人コンプレックスを早くなくすためには、願わくば事情が許せば小学校への外人講師の派遣ということを制度的に当町としての中で推進をされることができないかどうか、私は一歩進めてほしいというふうに教育長にお尋ねをするところであります。  また、平井町長はよく人との触れ合いを大切にされておりますが、青少年の声を行政に吸収するためには、私はできれば「15歳の春と語る清水町」とか、そういう集いを行政も議会も一丸となって、具体的な手法については大いに検討をしていかなければなりませんが、次の世代を担う若者とそういう交流の場をし、我々が常に失いかけている視点を子供たちから吸収することの大切さを提案をしていきたいと思いますが、具体的な手法はなかなかこの場で論ずることは適当ではありませんが、そのようなことを改めて教育長にお尋ねして2回目の質問を終わります。 66 ◯議長鈴木安雄君) 山本君の再質問に対する答弁を求めます。町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 67 ◯町長(平井弥一郎君) 山本議員からの再質問にお答えいたします。  まず、第1点目の「職員の意識改革を具体的にどういうふうに町長は考えていくのか」という御質問がございました。先ほど私の方から御答弁させていただきましたが、職員の能力開発等に努め、何事にも積極的に取り組む姿勢を養い、能力を最大限に発揮できるよう職員の育成を図ってまいりたいということで御答弁させていただきました。この具体的な方法といたしまして、平成7年度からあいさつ運動を始めました。また、管理職を含め全職員が研修の一環として、町民に対してわかりやすい、親切で丁寧な役場をつくるために、玄関の受付の業務を体験することといたしました。新たなる気持ちを持って邁進して、職員が一丸となって、真に住みよい活力に満ちた町になるための条件の一つとして、町職員率先して対応しております。ぜひ御理解のほどをお願いしたいと思います。まず、その中では人づくりやまちづくりの原点であるということで職員から姿勢を直しながら、やる気のある姿勢をとりながら行政改革に向けて努力しております。  2点目は、清水町の進路について議論をしなかったということの中で、「中核市は即合併になるか」ということの御質問でございます。この御質問も前回の議会の中でも御答弁はいたしましたが、今、沼津市と清水町の中核市推進協議会が2月19日に設立されました。そういう中の一つで答弁をいたしましたが、近隣市町村に呼びかけをしながら東部の広域都市を目指した中核市をつくるべく、議会の皆さん方、町民の皆さん方にも御理解をいただきたいということでお話をいたしました。ただ、今も申しましたとおり、東部地域に中核市の要件を備えた広域都市をつくるためには、行政を初め住民活動や企業活動さまざまな分野での広域連携を深めていく必要があるということの中で、周辺市町村に呼びかけ、こうした連携を深めていく上での重要なものであると考えております。なお、合併はこうした最終段階の一つであると考えておりますので御理解をいただきたいと、そんなふうに考えます。  次に、最後のところにございました「青少年の声を町政に、15歳の春を語る」ということも、これからの次代を担う子供たちの考えを吸収するべきではないだろうかという御質問がございました。これは教育長からも答弁をするとは思いますが、私も次代を担う無限の可能性を持った子供たちの声を聞くべく、先般新春座談会を行いました。中学生の1年生、2年生、3年生ともに語りながら、将来の清水町、今の時点の15歳、14歳、この子供たちがどう考えているか、また今の清水町の問題点はこうなんだということを御理解いただくために声を聞かせていただきました。すばらしい声を聞かせていただく中で、この子供たちが将来20年、30年たったときに、我々清水町を真のふるさととしてこの子供たちが実感できるだろうと思いますし、その対話の中でお帰りになったときには、各学校の友達にも今日の対話を話していただきたいということでもってお願いをいたしました。今後も15歳の春を語るではございませんが、中学生1年生、2年生、3年生の皆さん方とも話をし、小学生の皆さん方からの御意見も聞いてみようということでもって考えております。ぜひ御理解のほどをお願いしたいと思います。  なお、それ以下の御質問につきましては、助役並びに担当課長、教育長から御答弁させていただきます。よろしくお願いいたします。  以上です。 68 ◯議長鈴木安雄君) 助役 安本君。           (助役 安本惠洋君登壇) 69 ◯助役(安本惠洋君) 山本議員の2回目の御質問にお答えします。  項目が大変多うございまして、最初と最後の御質問につきましてはただいま町長がお答えいたしましたけれども、あと残りの部分も大変多いものですから、私の方からお答えできる範囲でお答えして、不足する点がございましたら各担当課長から御答弁させていただくということでもって御容赦をお願い申し上げます。  まず、平成7年度の残業の実態はどうであるかにつきましては、総務課長より後ほど答弁させます。  なお、残業の上限を設けてあるか、上限を超えたら払わないというような意味での上限があるかということでございますけれども、これについては上限は設けてございません。しかしながら、予算に基づいて残業手当を支給するものでございますものですから、計上した予算につきましてその範囲で行われるようなことがまず必要でございますし、そうした残業を命ずる上司がその残業の必要性を勘案して時間外命令を与えるということでございますものですから、そうした面での各課長によります予算と、それから残業の必要性のチェック、いわゆる時間外管理をやっていただいております。  次に、行革に絡めて行革懇話会と本部という構成になっておりまして、行革推進本部は四役と課長会で構成されていると。身内で身内の改革ができるのかという、こういう御質問でございました。おっしゃるとおり、行革推進本部につきましては四役と課長会のメンバーになってございまして、やはり身内だけの改革では不十分であるということから懇話会というのを設けまして、この懇話会に計画を策定する段階で、あるいは計画に基づく行革を推進していく段階でそれぞれ御報告し、御意見を賜りながらそれを具体的な改革に生かしていくという体制をとっておりまして、なおかつ、重要な改革案件につきましては一般住民にもお知らせしながら、こうした形で直接には懇話会、広くは住民の御批判を受けながら行革を進めてまいりたいと、このように考えてございます。  次に、質的改革と量的改革の関係におかれまして、給与の適正化を載せたのはどういう意味があるのかと、新聞記事ではむしろ一部削減していくという動きさえあるというようなお尋ねでございましたけれども、先ほど議員からも1回目でお尋ねございましたように、やはり行政改革を進めていく、それに魂を入れるのは人であるということの御質問でございましたけれども、やはり行政に携わる職員1人ひとりの資質に負うところが非常に重要でございます。そうした面におきましては、やはり行政に携わる職員につきましての適正な給与を維持していくことも大事なことでございまして、給与の適正化も大綱の一つとして項目の一つに載せてあるというところでございます。  次に、民間委託の推進等に絡みまして、昨年度の定数条例の改正はおおむね10年を考えながら改正をしたというようなことの中で、給食との関連はどうかというような御質問でございました。行政需要が大変増している傾向にございまして、今日の例えばの例で恐縮でございますけれども、一般質問でさまざま議員から御要望があった事柄は、行政需要を減らす方向でなくて、恐らく新たなこうした行政需要にもっと積極的に取り組めというような御意見が多かったと思います。そうした面で行政需要が増大していく中で安易な定数増を行ってはいけないということから、昨年定数条例を御審議していただいたときに、おおむね向こう10年はこれで行きたいということでもってお約束といいましょうか、御説明させていただいてございます。  こうした中で学校給食をやった場合、例えば共同調理場方式ですともう少し人の節約といいましょうか、少人数でできるのかなとは思いましたけれども、最終的に立地する場所等の都合によりまして単独調理場方式という形になりました。この場合、できるだけ職員の増につながらない方法で、臨時職員を雇うとかという方法を現在検討してございます。一時期、民間委託等についても内部的な検討はいたしましたけれども、これなかなかスケールメリットがなくて難しいというような面がございました。いずれにいたしましても、行政需要が増大していくという中でいかに現在の職員定数を守っていくかということにつきましては、私どもといたしましてはできる限り新たな定数条例の改正をお願いしないで済むようなことを考えながら、この給食につきましても取り組んでまいりたいと、かように考えてございます。  次に、当町は公共用地につきまして借地が多いという中で、借地料は次の世代に地代としての負担を引き継いでいくことになるということの御指摘がございました。現在の借地の金額の状況等はお尋ねがあったかどうかはちょっと私はっきり記憶してございませんけれども、もしお尋ねございましたら借地の状況をお知らせしますけれども、お尋ねがないようでしたら、今後の方針ということで言いますと、地主から御理解いただいて借りている土地につきまして売却したいというようなお話もございましたならば、その借地の目的に照らしまして、借地といいましても土地そのもの、例えば児童遊園的な利用をしているものもあれば、その上に長い期間の利用を考えて工作物を建てている場合とかいうような状況もございますものですから、借地の目的に照らしての必要性や、あるいは財政状況などを総合的に勘案して、場合によりましては買い上げにつきましても検討してまいりたいと、このように考えてございます。  次に、入札についての改革でございますけれども、指名競争入札の指名基準の公表等につきましての御質問でございました。また建設単価につきましても適当かどうかというようなことがございましたけれども、これにつきまして私からは、現在指名競争入札の指名基準の公表ができるような準備を進めているということのお答えをさせていただきまして、以上、御答弁申し上げた点につきましての答弁不足等につきましては、各担当課長から御答弁をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 70 ◯議長鈴木安雄君) 教育長 犬塚君。           (教育長 犬塚正登君登壇) 71 ◯教育長(犬塚正登君) 山本議員の再質問にお答えいたします。  1つ目の外人講師小学校への派遣はどうかということについて。議員の皆様方のお力添えによりましてAET招聘されたことは、本町英語教育の充実のために大変学校現場では感謝しているところでございます。現在、講師の先生は中学校、地域の英会話教室、それから週1回南小学校の英語クラブで授業を行っているところでございます。今後は講師の時間等を考慮いたしまして小学校の指導も大切かというふうに考えますので、小学校への指導を計画的に推進していきたいと考えております。  2つ目の質問で、青少年と語ることについてただいま町長からお答えいたしましたが、若者が何を考え、何を期待しているか等理解する機会を設けることは、意欲づくり、大変人生に大事なことだというふうに考えます。自由に語ることのできる場も、これも体験学習の一つであろうかというふうに考えます。学校当局と検討しながら計画的に推進してまいりたいと考えておる次第でございます。  以上です。 72 ◯議長鈴木安雄君) 総務課長 久保田君。           (総務課長 久保田和彦君登壇) 73 ◯総務課長(久保田和彦君) 山本議員の御質問にお答えします。  平成7年度の時間外勤務時間数は何時間かと。庁舎内の職員の平成7年度時間外勤務時間数の集計は1万5,427時間となっております。なお、1人平均165.9時間となります。  それから、三六協定は交わしているかということでございますけれども、これは交わしておりません。  以上です。 74 ◯議長鈴木安雄君) 助役 安本君。           (助役 安本惠洋君登壇) 75 ◯助役(安本惠洋君) 先ほどの答弁の中で私の段階での答弁漏れがございましたので、追加して御答弁させていただきます。  入札改革に絡みまして建設単価の関係で、民間が民間の業者に頼む場合と役所がといいましょうか、行政側が頼む場合とに差があるということでの御質問がございましたが、これにつきましては、町といたしましては設計価格を決める段階で、建設省並びに県から示された単価表に基づきまして積算していくと。現在これにかわるものがございませんものですから、それをベースに積算していると、こういうことでございます。よろしくお願いいたします。 76 ◯議長鈴木安雄君) これをもって答弁を終わります。  15番 山本君。 77 ◯15番(山本博保君) それでは、最後の質問に入ります。  大変耳ざわりの悪い質問を重ねてまいりました。仏の山本がいつしか鬼の山本に変わったのではないかというふうに思われますが、これこそ仏なんです。清水町を愛する一人として御理解をいただきたいと思います。質問が改革への一助になればというふうに思います。多くいろいろのことを指摘をしてまいりましたが、あるいは真摯な角度で行政に取り組んでおられる当町にとっては、私のお尋ねしたようなことは、あるいは無縁であるかもしれませんし、またそのようなことであれば大いに結構だと思いますが、とにかく毎日毎日来る新聞は行政改革がどっかのページに必ず書いてあるというのが実態でありますが、その中に私はなるほどと思わされる部分がありました。それはここで引き合いに出すような問題ではありませんが、厚生省の薬害エイズの時代の話なんです。現在の岡光さんとかなんかいう人とは関係のない話ですが、薬害エイズの背景で、行政なり役所の常識は一般社会の常識とは全く無縁であるというのが論調なんです。これはすーっと通り抜ければ通ってしまうことでありますが、行政サービスといえども民間が自分の会社のお金を使ってやることとは多少違いがあるもんですから、その辺の違いが出てくるのかなということが一つであると同時に、さらにその報道の中では行政は、当町には無縁であるかもしれませんよ。誤りを認めないというんですね。誤りを認めない。誤っていることを承知しているんです。間違っちゃったということがわかっているんです。議会審議の中でも、もう少しここはこういうふうにあるべきではないかなと思われる節もありますけれども、謝らない、絶対に謝らない。上塗りしてくるんですよね、左官屋さんではありませんけれども。2度、3度と上塗りしてくるから、膠着して暫時休憩というような場面が、当町にはありませんが、そういうことが出てきがちだというのが行政の病気の一つだと。それから一たん決めると、組織で決まっちゃったから、こんなものは改正して改善しなければならないことでも、決まったんだからということで変更することがタブーである。改革を潔しとしないという。こういうことがもしなかったら、日本の行政マンというのは優秀な人がそろっているので、大変いい行政が低コストで実施されていくだろうということが最後のくだりでありますが、私もぜひ活力ある町政、住んでよかった清水町の実現のために町長、もしこのことがお役に立てばありがたいなというふうに思います。御決意をまず伺いたいと思います。  それから最後に、教育長の方にお尋ねをいたします。  先ほどの御答弁で、もう教育長が現場からいろんなことを行政需要を思いながら、今度は行政の指導者としてその任に当たられるという思いを承ったわけでありますが、私は申し上げるまでもなく、子供たちというのは我々大人社会が未来からの預かり物であるというふうに思います。子供は未来からの預かり物であります。このことの視点に立てば、子供たちにどういう行政サービスをしていかなければならないかということがおのずから出てくる、かように思います。先ほど森野議員からも生活環境、生命、財産の安全を確保していかなければならないという指摘があり、まさに思いは一つでありますが、そうした生活環境とはまた別に、並行して教育部局での子供たちへのすばらしい生活環境を提供していくということが大切だと思いますから、あえて外人講師のお力をかりて幼少の時代から接触を広く図っていくということに恵まれるならばありがたいと、かように思います。多くをお尋ねをしてまいりましたが、ぜひそのことの理想を実現を期待して私の3回目の質問を終わります。いずれも御決意を賜りたくお願いして終わります。 78 ◯議長鈴木安雄君) 山本君の再々質問に対する答弁を求めます。町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 79 ◯町長(平井弥一郎君) 山本議員の再々質問につきましてお答えいたします。  行政として誤りを認めない、そういう行政の病気の一つであるという大変痛い御指摘をいただきました。その中でもって住んでよかったまちづくりのために町長はどういう決意かということでございますが、先ほども御答弁させていただきましたが、町民に対してわかりやすく、そして親切で丁寧な、そういうふうな役場をつくる中で簡素で効率的な行政運営を確立するとともに、町民サービスの一層の向上を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 80 ◯議長鈴木安雄君) 教育長 犬塚君。           (教育長 犬塚正登君登壇) 81 ◯教育長(犬塚正登君) 山本議員の再々質問にお答えいたします。  21世紀に生きる心豊かな人間の育成を目指して、誠心誠意、本町教育の一層の発展のために力の限り努力してまいる所存であります。 82 ◯議長鈴木安雄君) これをもちまして、山本君の一般質問を終わります。  次に、8番 佐藤芙美代君の一般質問に入ります。発言を許します。           (8番 佐藤芙美代君登壇) 83 ◯8番(佐藤芙美代君) 最後となりましたけれども、よろしくお願いします。  議長よりお許しを得ました。さきに通告してあります1点について伺います。  先日勉強会の折にもこれ少し説明をいただきましたけれども、もう少し説明していただきたく質問させていただきます。  平成7年度の「主要な施策の成果」を見ますと、昨年1年間の住民関係窓口事務取扱件数が6万798件、それに対する手数料1,239万9,550円にもなっております。その中で住民票、印鑑証明等の交付件数は4万7,602件、手数料952万400円でございます。これは住民が一番必要とするものであることがよくわかります。最近役所も土曜、日曜が休日となるため、共働きの家庭がふえてきている現在、お勤めを休んでまで役所へ行くことはなかなかできないと住民の方も困っておりました。それに対し企業も週休2日制をとるところがふえてまいりました。そこで常日ごろ住民を大切に思ってくださっている行政ですので、行政サービスの一つとして休日も利用できる自動交付機の設置を役所にしていただきたい。また、町営の公共施設にも設置は可能かどうかお伺いいたします。  以上です。 84 ◯議長鈴木安雄君) 佐藤君の1回目の質問に対する答弁を求めます。町長 平井弥一郎君。           (町長 平井弥一郎君登壇) 85 ◯町長(平井弥一郎君) 佐藤議員の御質問にお答えいたします。  「住民票・印鑑証明等の休日の自動交付機の設置について」でありますが、住民記録システムは導入後10年を経過しております。この間、国民健康保険、国民年金等、他業務との併用が行われ、また法の一部改正に伴うシステム修正がたび重なっている上、使用年数が長期にわたっているなどの事情から、現行のシステムに問題が生じているのが現状であります。このような中で自動交付機を導入することは不可能です。現在、電算検討委員会を設けて新しい住民記録システムの導入について検討を進めているところであり、新システムの導入とあわせて自動交付機の設置について検討してまいりたいと考えております。  また、自動交付機を設置する場合には住民の皆様方の便宜を考慮し、役場庁舎以外の公共施設にも設置するよう検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。 86 ◯議長鈴木安雄君) 以上で答弁を終わります。  8番 佐藤君。 87 ◯8番(佐藤芙美代君) 二度目の質問をいたします。  今、町長より前向きの姿勢の答弁をいただきまして大変ありがたく思います。これから担当課でも検討委員会でいろいろと検討されることと思いますけれども、この交付機が設置されますと、申請手続もなく、待ち時間も1分足らずで必要な住民票や印鑑証明が交付されるわけです。こういうものを利用されますと住民の方は大変便利でよいと思います。  また清水町の場合ですけれども、どうしても役所に来れない方がこの窓口事務取り扱いを郵送で送るということもあると思いますけれども、こういうことは清水町ではやっているかどうか。実施されていたならば、どのような方法でやっているかお聞きしたいと思います。 88 ◯議長鈴木安雄君) 住民課長 巌君。           (住民課長 巌 博之君登壇) 89 ◯住民課長(巌 博之君) 佐藤議員の2回目の質問にお答えいたします。  当町での住民票の交付につきまして、郵便申請による申請はできるのかということでございます。それにつきましてはどこの町でも同じように扱っておりまして、郵便申請は何人でもできるというふうにはなっております。ただ、今はプライバシーの問題等が非常にうるさく言われております。その中でその方が必要とするもの、使用する目的をはっきり記載された場合には交付することになってございますので、郵便申請は可能でございます。 90 ◯議長鈴木安雄君) 佐藤君の再質問に対する答弁を終わります。  これをもちまして、佐藤君の一般質問を終わります。  以上で一般質問者は全部終了いたしました。  本日はこれをもって散会いたします。  皆様どうも御苦労さまでございました。                          午後0時01分散会 Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...